取引コストの基本
(スプレッド/手数料/時間帯)
XRP投資で知っておくべき取引コストの全てを初心者向けに解説
この記事で学べること
- • スプレッドと手数料の違いと計算方法
- • 表示価格と実際の約定価格のギャップ
- • 流動性が高く取引に適した時間帯
- • 取引コストを最小限に抑えるコツ
XRPの初回購入を体験された方が次に知っておくべきなのが、取引にかかるコストの仕組みです。同じ金額を投資しても、取引コストの理解度によって最終的な利益は大きく変わります。
この記事では、SBI VCトレードでXRP取引を行う際のスプレッド、手数料、時間帯による流動性の違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1 スプレッドとは?買値と売値の価格差
スプレッドの基本概念
スプレッドとは、暗号資産の買値(Ask)と売値(Bid)の価格差のことです。例えば、XRPの買値が100円、売値が98円の場合、スプレッドは2円となります。

スプレッドの計算例
XRPの価格表示例:
- • 買値(Ask): 100.2円
- • 売値(Bid): 99.8円
- • スプレッド: 0.4円(0.4%)
1,000円分のXRPを購入後すぐに売却すると、スプレッド分の4円がコストとなります。
販売所と取引所の違い
SBI VCトレードでは販売所と取引所の2つの取引方法があり、それぞれスプレッドが異なります:
販売所
- • スプレッド:やや広め
- • 操作:簡単
- • 約定:確実
- • 初心者向け
取引所
- • スプレッド:狭い
- • 操作:やや複雑
- • 約定:条件次第
- • 中級者向け
2 手数料の種類と仕組み
SBI VCトレードの手数料体系

暗号資産取引では、スプレッド以外にも様々な手数料が発生します。SBI VCトレードでの主な手数料は以下の通りです:
取引手数料
- • 販売所:スプレッドに含まれるため実質無料
- • 取引所:Maker 0.01% / Taker 0.05%
- • 成行注文はTaker、指値注文で約定したらMaker
入出金手数料
- • 銀行入金:無料(振込手数料は顧客負担)
- • 銀行出金:無料
- • 暗号資産入金:無料
- • 暗号資産出金:XRPは無料
手数料は変更される可能性があります
手数料は市場状況や運営方針により変更される場合があります。取引前は必ず公式サイトで最新の手数料を確認してください。
3 表示価格と約定価格のギャップ
なぜ思った価格で約定しないの?
暗号資産取引では、画面に表示された価格と実際に約定する価格が異なることがあります。これはスリッページと呼ばれる現象で、主に以下の要因で発生します:
価格の変動
注文を出してから約定するまでの間に、市場価格が変動するため
流動性の不足
希望する価格での注文量が少ない場合、複数の価格帯で約定
注文の競合
同じタイミングで他の投資家も注文を出すため
スリッページを最小化する方法
- • 指値注文を使用:希望価格を指定して注文
- • 少額ずつ取引:大きな注文は複数回に分ける
- • 流動性の高い時間帯:取引が活発な時間を選ぶ
- • 急激な変動時は避ける:ニュース発表直後などは様子を見る
4 流動性が高い時間帯を知る
世界の暗号資産市場と時間帯

暗号資産は24時間365日取引可能ですが、流動性(取引の活発さ)は時間帯によって大きく異なります。流動性が高い時間帯ほど、スプレッドが狭く、スリッページも少なくなります。
日本時間での主な取引活発時間帯
最も活発:22:00〜翌2:00(日本時間)
- • 欧州市場とアメリカ市場が重複
- • スプレッドが最も狭くなりやすい
- • 大口取引の影響を受けにくい
やや活発:9:00〜12:00、14:00〜18:00
- • 日本・韓国・中国の市場参加者が多い
- • アジア圏のニュースの影響を受けやすい
- • 中程度の流動性
注意が必要:3:00〜8:00
- • 主要市場の参加者が少ない
- • スプレッドが広がりやすい
- • 価格変動が大きくなる可能性
週末・祝日の注意点
暗号資産市場は土日も動いていますが、以下の点にご注意ください:
- • 流動性が平日より低下する傾向
- • 銀行入金は平日の営業時間のみ
- • 重要なニュースの影響を受けやすい
5 取引コストを削減する実践的なコツ
初心者でもできる5つの節約術
1. 時間帯を選ぶ
流動性の高い時間帯(22:00〜翌2:00)での取引を心がける
2. 取引所を活用
慣れてきたら販売所から取引所に移行してスプレッドを節約
3. 指値注文を使う
希望価格を指定して、急激な価格変動による損失を防ぐ
4. 分割取引
大きな取引は複数回に分けて、市場への影響を最小化
コスト削減効果の例
10万円のXRP購入の場合:
改善前
- • 販売所利用:スプレッド1%
- • 流動性低い時間帯
- • コスト:約1,500円
改善後
- • 取引所利用:手数料0.05%
- • 流動性高い時間帯
- • コスト:約50円
削減効果:約1,450円(97%削減)
取引分析ツール(準備中)
より効率的な取引をサポートする分析ツールを準備中です。リアルタイムのスプレッド比較や最適な取引タイミングをお知らせする機能を検討しています。
※ツールの提供が決定次第、こちらでご案内いたします
よくある質問:取引コストについて
取引頻度と金額によって異なります。少額で頻繁に取引する場合はスプレッド、大きな金額で長期投資する場合は手数料を重視しましょう。初心者の方は、まずスプレッドの狭い取引所での取引に慣れることをお勧めします。
最初は販売所で慣れてから取引所に移行することをお勧めします。販売所は操作が簡単で確実に約定しますが、スプレッドがやや広めです。初回購入の体験を積んでから、取引所でのコスト削減にチャレンジしましょう。
22:00〜翌2:00は流動性が高く取引コストの面では有利ですが、急激な価格変動も起こりやすい時間帯です。指値注文を活用し、損失を限定する注文方法を併用することで、リスクを管理しながら取引できます。
完全に避けることは困難ですが、指値注文の使用、少額での分割取引、流動性の高い時間帯の選択で大幅に軽減できます。特に急激な市場変動時や重要な経済指標発表前後は、取引を控えることも重要な戦略です。
まとめ:賢い取引でコストを最小化
取引コスト最適化のポイント
スプレッドを理解
買値と売値の差を把握し、狭い時間帯を選んで取引
時間帯を活用
22:00〜翌2:00の流動性の高い時間を狙って取引
取引方法を選択
慣れたら取引所を活用してコストを大幅に削減
次のステップ
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。暗号資産投資にはリスクが伴います。取引コストや手数料は変更される可能性があるため、実際の取引前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資判断は自己責任で行ってください。
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