暗号通貨用語集
初心者でも分かるブロックチェーン・仮想通貨用語辞典
初心者向け解説
専門用語を分かりやすい日本語で解説
網羅的な内容
ビットコインからDeFi、NFTまで幅広くカバー
2025年最新版
最新の規制やトレンドを反映した内容
数字
2FA(Two-Factor Authentication)
セキュリティ二要素認証 – パスワードに加えて、スマートフォンのアプリやSMSによる認証コードを使用する2段階のセキュリティシステム。暗号通貨取引所やウォレットでアカウントの安全性を高めるために広く使用されている。
51%攻撃
セキュリティ悪意のあるマイナーがネットワーク全体のマイニングパワーの51%以上を支配し、ブロックチェーンを不正に操作する攻撃。理論的には可能だが、ビットコインのような大規模ネットワークでは現実的に困難とされる。
A
Airdrop(エアドロップ)
マーケティングプロジェクトが無料で暗号通貨やトークンを配布すること。新しいプロジェクトの認知度向上やコミュニティ構築のために行われる。受け取るには特定の条件(既存トークンの保有、SNSでの拡散など)を満たす必要がある場合が多い。
Altcoin(オルトコイン)
基本用語「Alternative Coin」の略で、ビットコイン以外の暗号通貨の総称。イーサリアム、リップル、ライトコインなどが代表的。それぞれ異なる技術的特徴や用途を持つ。
AMM(Automated Market Maker)
DeFi自動マーケットメーカー。従来の注文帳ではなく、流動性プールと数学的アルゴリズムを使用して暗号通貨の交換レートを決定するシステム。UniswapやPancakeSwapなどで使用されている。
APR / APY
DeFiAPR(Annual Percentage Rate)は年利、APY(Annual Percentage Yield)は複利効果を含む年利回り。DeFiプラットフォームでステーキングやレンディングの収益率を示すために使用される。
B
Bitcoin(ビットコイン)
基本用語2009年にサトシ・ナカモトによって作られた世界初の暗号通貨。中央管理者のない分散型のデジタル通貨で、ブロックチェーン技術を基盤としている。「デジタルゴールド」とも呼ばれ、暗号通貨市場の基軸となっている。
Blockchain(ブロックチェーン)
技術
取引データを「ブロック」という単位でまとめ、時系列でチェーン状に連結した分散型台帳技術。改ざんが困難で透明性が高く、中央管理者なしで信頼性のある取引を可能にする。暗号通貨の基盤技術。
Bull Market(ブルマーケット)
取引価格が継続的に上昇している市場状況。「強気相場」とも呼ばれる。投資家の楽観的な感情が支配的で、買い圧力が売り圧力を上回る状態。反対語は「Bear Market(ベアマーケット)」。
Burn(バーン)
トークノミクス暗号通貨やトークンを意図的に「燃やす」(永続的に除去する)こと。通常、誰もアクセスできないアドレスに送信することで実現される。総供給量を減らし、希少性を高めて価格上昇を狙う目的で行われる。
C
CBDC(Central Bank Digital Currency)
規制中央銀行デジタル通貨。各国の中央銀行が発行するデジタル形式の法定通貨。従来の現金と同等の価値を持ちながら、デジタル技術の利便性を提供する。日本では「デジタル円」の研究が進められている。
Cold Wallet(コールドウォレット)
セキュリティインターネットに接続されていない状態で暗号通貨を保管するウォレット。ハードウェアウォレットやペーパーウォレットがこれに該当。ハッキングリスクが極めて低く、長期保管に適している。
Consensus(コンセンサス)
技術ブロックチェーンネットワークの参加者が取引の正当性について合意を形成すること。Proof of Work(PoW)やProof of Stake(PoS)などの合意アルゴリズムが使用される。
Cryptocurrency(暗号通貨)
基本用語暗号技術を使用して作られたデジタル通貨の総称。中央管理者なしで価値の移転や保存ができる。ビットコインを筆頭に、現在数千種類の暗号通貨が存在している。「仮想通貨」とも呼ばれる。
D
DAO(Decentralized Autonomous Organization)
DeFi分散自律組織。スマートコントラクトによって運営される自律的な組織。中央管理者なしで、トークンホルダーの投票によって意思決定が行われる。DeFiプロジェクトの多くがDAO形式を採用している。
DApp(Decentralized Application)
技術分散型アプリケーション。ブロックチェーン上で動作するアプリケーション。中央サーバーに依存せず、スマートコントラクトによって機能する。DeFiプラットフォーム、ゲーム、SNSなど様々な分野で開発されている。
DCA(Dollar Cost Averaging)
投資戦略:max_bytes(150000):strip_icc()/Dollar-Cost-Averaging-DCA-f79fcd89eaa34bb7adad3dacc3129798.png)
ドルコスト平均法。定期的に一定金額で暗号通貨を購入する投資手法。価格変動リスクを軽減し、長期的に平均購入価格を安定させる効果がある。初心者におすすめの投資戦略。
DeFi(Decentralized Finance)
DeFi:max_bytes(150000):strip_icc()/decentralized-finance-defi-5113835-3bd35e94d7414f9abd030bea7910b467.png)
分散型金融。従来の金融サービス(貸付、取引、保険など)を、中央機関なしでブロックチェーン上で提供するシステム。誰でもアクセス可能で、透明性が高く、24時間365日利用できる。
DEX(Decentralized Exchange)
DeFi分散型取引所。中央管理者なしで暗号通貨の交換ができるプラットフォーム。ユーザーは自分のウォレットを接続するだけで取引でき、資金を取引所に預ける必要がない。UniswapやSushiSwapが代表例。
E
Ethereum(イーサリアム)
プラットフォームスマートコントラクト機能を持つブロックチェーンプラットフォーム。ビットコインの次に時価総額が大きい暗号通貨で、多くのDeFiプロジェクトやNFTがこのプラットフォーム上で動作している。通貨単位はETH。
ERC-20
技術標準イーサリアムブロックチェーン上でタークンを作成するための技術標準。この標準に従って作られたトークンは互換性があり、イーサリアムウォレットや取引所で簡単に取り扱うことができる。
Exchange(取引所)
基本用語暗号通貨を売買できるプラットフォーム。中央集権型取引所(CEX)と分散型取引所(DEX)がある。日本ではコインチェック、bitFlyer、SBI VCトレードなどが主要な取引所として運営されている。
F
Fiat Currency(法定通貨)
基本用語政府が法的に通貨として認めた通貨。日本円、米ドル、ユーロなど。金や銀などの商品価値に裏付けられておらず、政府の信用に基づいて価値が保たれている。暗号通貨と対比して使われる用語。
FOMO(Fear of Missing Out)
心理「取り残される恐怖」。価格が急上昇している時に、機会を逃すことを恐れて理性的な判断を欠いた投資行動を取ってしまう心理状態。暗号通貨市場でよく見られる現象で、バブルの要因の一つ。
Fork(フォーク)
技術既存のブロックチェーンから分岐して新しいブロックチェーンを作ること。ハードフォーク(互換性なし)とソフトフォーク(互換性あり)がある。ビットコインキャッシュはビットコインのハードフォークの例。
FUD(Fear, Uncertainty, Doubt)
心理恐怖、不安、疑念の略。市場に悪影響を与える可能性のある否定的な情報やうわさ。時として意図的に流されることもあり、価格下落の要因となる。投資判断時には情報の真偽を慎重に見極める必要がある。
G
Gas Fee(ガス代)
手数料イーサリアムネットワークで取引やスマートコントラクトを実行する際に必要な手数料。ネットワークの混雑状況によって変動し、急いで取引したい場合は高い手数料を支払う必要がある。
GENIUS Act
規制2025年7月にトランプ大統領が署名した米国のステーブルコイン規制法案。正式名称は「Guiding and Establishing National Innovation for US Stablecoins Act」。ステーブルコインの準備資産要件や監督体制を明確化した。
Governance Token(ガバナンストークン)
DeFiDeFiプロジェクトの運営に関する意思決定に参加する権利を与えるトークン。保有量に応じて投票権が与えられ、プロトコルの変更や新機能の追加などについて投票できる。
H
Halving(半減期)
マイニングビットコインのマイニング報酬が半分になるイベント。約4年ごとに発生し、新規供給量が減ることで希少性が高まり、価格上昇の要因となることが多い。2024年に4回目の半減期を迎えた。
Hardware Wallet(ハードウェアウォレット)
セキュリティ暗号通貨の秘密鍵を物理的なデバイスに保存するタイプのウォレット。インターネットから切り離された状態で管理できるため、ハッキングリスクが極めて低い。LedgerやTrezorが有名。
Hash Rate(ハッシュレート)
マイニングブロックチェーンネットワーク全体の計算能力を示す指標。1秒間に実行できるハッシュ関数の計算回数で表される。ハッシュレートが高いほどネットワークのセキュリティが強固になる。
HODL
投資戦略「Hold」のタイポから生まれた用語で、暗号通貨を長期間保有し続ける投資戦略を指す。短期的な価格変動に惑わされず、長期的な価値上昇を信じて保有し続けること。
Hot Wallet(ホットウォレット)
ウォレットインターネットに接続された状態で暗号通貨を保管するウォレット。取引所のウォレットやモバイルウォレットがこれに該当。利便性は高いが、ハッキングリスクがある。
I
ICO(Initial Coin Offering)
資金調達新しい暗号通貨プロジェクトが資金調達のために独自トークンを一般投資家に販売すること。株式のIPOに似ているが、規制が少ないため詐欺的なプロジェクトも多かった。現在はより規制されたIDOやIEOが主流。
Impermanent Loss(変動損失)
DeFi流動性プールに資金を提供した際に、単純に暗号通貨を保有していた場合と比べて生じる損失。2つの資産の価格比が変動することで発生し、「一時的な損失」とも呼ばれる。
M
Market Cap(時価総額)
基本用語暗号通貨の総価値を示す指標。「現在価格 × 流通供給量」で計算される。市場での影響力や規模を測る重要な指標で、ランキングの基準としても使用される。
Mining(マイニング)
マイニング
ブロックチェーンのトランザクションを検証し、新しいブロックをチェーンに追加する作業。コンピューターの計算能力を使って暗号学的な問題を解き、報酬として新しい暗号通貨を獲得する。
Multisig(マルチシグ)
セキュリティ複数の署名(秘密鍵)が必要な取引システム。例えば「3つの鍵のうち2つが必要」といった設定が可能。セキュリティを強化し、単一点障害を防ぐために使用される。
N
NFT(Non-Fungible Token)
デジタル資産非代替性トークン。デジタルコンテンツの所有権をブロックチェーン上で証明するトークン。アート作品、音楽、ゲームアイテムなど、ユニークなデジタル資産の取引に使用される。
Node(ノード)
技術ブロックチェーンネットワークに参加するコンピューター。取引の検証やブロックチェーンデータの保存を行う。フルノードは完全なブロックチェーンのコピーを保持し、ネットワークの分散性を支える。
P
Private Key(秘密鍵)
セキュリティウォレットのアドレスに対応する秘密の文字列。この鍵を知っている人だけが暗号通貨を移動できる。絶対に他人に教えてはいけない重要な情報で、「Not your keys, not your coins」という格言もある。
Proof of Stake(PoS)
合意アルゴリズム暗号通貨の保有量(ステーク)に基づいてブロック生成権を決定する合意アルゴリズム。Proof of Workと比べて消費電力が少なく、環境に優しいとされる。イーサリアムが2022年にPoSに移行した。
Proof of Work(PoW)
合意アルゴリズム計算能力を使って暗号学的な問題を解くことでブロック生成権を獲得する合意アルゴリズム。ビットコインが採用している方式で、セキュリティは高いが電力消費が大きいという特徴がある。
Public Key(公開鍵)
暗号技術秘密鍵から生成される公開可能な鍵。ウォレットアドレスの生成に使用され、他人が暗号通貨を送金する際の宛先として機能する。公開しても安全だが、秘密鍵は絶対に秘匿する必要がある。
S
Satoshi
単位ビットコインの最小単位。1ビットコインは1億サトシに等しい。ビットコインの創設者「サトシ・ナカモト」の名前に由来。小額決済や手数料の計算に使用される。
Scalability(スケーラビリティ)
技術課題ブロックチェーンが処理できる取引数の拡張性。ビットコインやイーサリアムは1秒間に処理できる取引数が限られており、これを「スケーラビリティ問題」と呼ぶ。レイヤー2ソリューションなどで解決が図られている。
Smart Contract(スマートコントラクト)
技術
ブロックチェーン上で自動実行されるプログラム。事前に設定された条件が満たされると、自動的に契約が実行される。中間業者なしで信頼性のある取引を可能にし、DeFiの基礎技術となっている。
Stablecoin(ステーブルコイン)
暗号通貨種類価格が安定するように設計された暗号通貨。多くは米ドルなどの法定通貨にペッグされている。USDT、USDC、DAIが代表的。ボラティリティが低く、価値の保存や決済に適している。
Staking(ステーキング)
投資方法Proof of Stakeネットワークで暗号通貨を預けてネットワークの検証に参加し、報酬を得る仕組み。銀行の定期預金に似ており、一定期間ロックすることで利息のような報酬を獲得できる。
T
Token(トークン)
基本用語既存のブロックチェーン(主にイーサリアム)上で発行されるデジタル資産。独自のブロックチェーンを持つ「コイン」とは区別される。ERC-20トークンが最も一般的で、様々な用途(ガバナンス、ユーティリティ、セキュリティなど)がある。
Transaction(トランザクション)
基本用語ブロックチェーン上で記録される取引記録。暗号通貨の送金、スマートコントラクトの実行などが含まれる。一度ブロックチェーンに記録されると改ざんが困難で、透明性と信頼性を提供する。
TPS(Transactions Per Second)
技術指標1秒間に処理できる取引数を示す指標。ビットコインは約7TPS、イーサリアムは約15TPSと限られており、スケーラビリティの課題となっている。VISAは約65,000TPSを処理可能。
W
Wallet(ウォレット)
基本用語
暗号通貨を保管・管理するためのソフトウェアやハードウェア。実際には通貨ではなく秘密鍵を保存している。ホットウォレット(オンライン)とコールドウォレット(オフライン)に分類される。
Whale(クジラ)
市場参加者大量の暗号通貨を保有する個人や組織のこと。その売買行動が市場価格に大きな影響を与える可能性があるため、「クジラウォッチング」として動向が注目される。
Whitepaper(ホワイトペーパー)
プロジェクト暗号通貨プロジェクトの技術的な詳細、目的、計画を説明した公式文書。投資判断の重要な材料となる。ビットコインのホワイトペーパーは2008年にサトシ・ナカモトによって発表された。
Y
Yield Farming(イールドファーミング)
DeFiDeFiプロトコルに暗号通貨を預けて報酬を得る投資戦略。流動性プールに資金を提供したり、レンディングプラットフォームに預けることで、金利やガバナンストークンなどの報酬を獲得する。
コメント